ある男、ルーヂンのお話。
見目麗しく、話もうまく、物知りで感じが良い。
しかし天然のトラブルメーカー。
そんなルーヂンの生活ぶりを見たり、周りの人々の話を聞いたりして、第三者的にルーヂンという人となりを知るような内容でした。
タイトルの人の主観ではなく、あくまでも第三者の視点で話が進んでいくという部分が変わっていて面白かったです。
良い人なのに迷惑な人、でも憎めない。
残念なイケメン。
純粋さゆえに迷惑をかける人。
才能ある特別な人なんだけど、性格はどこにでも居そうな人です。
ロシア文学は「初恋」「カラマーゾフ兄弟」程度しか読んだことがないのですが、どれも生きている人々の思考や生活が見えるところが面白く感じました。
「人間の文学」という感じが好きです。
しかしロシア文学は人物名が長い!
そして登場人物が多い!
途中で誰のことだか分からなくなることがあります。
だって人と場合によって、ファーストネームで呼んだり、ファミリーネームで呼んだり、愛称で呼んだりなのですもの…。
なので、まず最初に登場人物の一覧を作ることをお勧めします。
この一手間を加えることでグッと読みやすく、楽しんで読めると思います。
ミステリー小説のようにロシア文学作品も巻頭に人物紹介があるといいのに…。
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