生涯乙女宣言者であるひなぎくの読んだ本をご紹介★
乙女的ではない本もたくさんありますので
乙女ではない方にも楽しんでいただけると思います(•´ω`•)

乙女の港/川端康成

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あらすじ

基督教学校(ミッションスクール)の

新入生・大河原三千子の手元には2通の手紙が。

1通は活発で美しい4年生の克子が

すみれの花を添えて机に置いたもの。

もう1通は品が良く優しくそして美しい

5年生の洋子がそっと手渡したもの。

 

両方ともエスと呼ばれる女学校内での

疑似姉妹を申し込む内容だった。

 

次第に洋子と親密になっていく三千子を

横から奪おうとちょっかいをかける克子。

その克子を厄介に思いながらも惹かれていく三千子。

その間、家が没落していろんな決断を迫られる洋子。

三者三葉の思惑や葛藤がある。

 

そんなある日、克子は運動会で大きなケガをする。

赤十字(救護班)担当の洋子は克子を

邪険にするどころか、心から心配し看病し

心細かろうと三千子を付き添わせまでした。

その心の大きさ・清廉さにとうとう克子も改心する。

 

 

 

「言葉の美しい【マリア様がみてる】」

というのが第一印象でした。

文章も美しいのですが、なによりも言葉が美しい。

昭和初期のお嬢さんたちの話し言葉は

古く感じる方もいらっしゃるでしょうけれど

私は品があるというかとてもかわいいらしいと

感じるのです。

 

ただ話の起承転結はマリア様がみてるの方が

はっきりとして緊張感もあり

ストーリーはマリみての方が好きです。

 

マリみてはページターナー、

乙女の港はじっくりと味わいたい本、

という感想です。

 

 

 

女学校における姉妹制度という共通点から

ついマリみてと比較してしまいました。

 

昭和初期の少女小説に興味を持ったので

まずは文章が好きな川端康成さんの

乙女の港を手に取ったのですが

次は吉屋信子さんの「花物語」を

読んでみたいと思います💕

 

 

 

 

 

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