生涯乙女宣言者であるひなぎくの読んだ本をご紹介★
乙女的ではない本もたくさんありますので
乙女ではない方にも楽しんでいただけると思います(•´ω`•)

辛酸なめ子の世界恋愛文學全集/辛酸なめ子

日本文学を含めた世界の有名な文学の中でも

恋愛をテーマにした文学集です。

 

あらすじを紹介する本は数ありますが

その中でもダントツで面白い!!

そして内容がめちゃくちゃ入ってくる!!

 

一人でフフッて笑いながら一気に読んでしまいました。

 

 

 

 

 

 

◆目次◆

日本文学

「竹取物語」

「蜻蛉日記」右大将道綱母

「好色五人女」井原西鶴

「十三夜」樋口一葉

「蒲団」田山花袋

「ヰタ・セクスアリス」森鴎外

「人でなしの恋」江戸川乱歩

「猫と庄三と二人のをんな」谷崎潤一郎

「風立ちぬ」堀辰雄

「乙女の港」川端康成

「老妓抄」岡本かの子

「愛と死」武者小路実篤

「智恵子抄」高村光太郎

「太陽の季節」石原慎一郎

「夏の終り」瀬戸内寂聴

「肉体の学校」三島由紀夫

「隣りの女」向田邦子

「ジョゼと虎と魚たち」田辺聖子

「さらば、メルセデス」秋元康

「放課後の音符」山田詠美

「若き血の清く燃えて -鳩山一郎から薫へのラブレター」鳩山一郎

「奇跡」岡本敏子

「泣いちゃいそうだよ」小林深雪

「あたし彼女」kiki

「セカンドバージン」大石静

「女のいない男たち」村上春樹

 

西洋文学

ロシア

「はつ恋」ツルゲーネフ

「アナスタシア」ウラジミール・メグレ

フランス

「ナジャ」アンドレ・ブルトン

「怖るべき子供たち」ジャン・コクトー

「うたかたの日々」ボリス・ヴィアン

イギリス

「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」ELジェイムズ

「マリリン・モンロー7日間の恋」コリン・クラーク

イタリア

「恋愛指南-アルス・アマトリア」オウィディウス

「デカメロン」ボッカッチョ

オーストリア

「毛皮を着たヴィーナス」L・ザッヘル=マゾッホ

アメリカ

「セックスとニューヨーク」キャンディス・ブシュネル

「熱い手ほどき」ローリー・フォスター

「ダイヤモンドの真実」ニコール・リッチー

「食べて、祈って、恋をして 女が直面するあらゆること探求の書」エリザベス・ギルバート

 

特別コラム

「モテる作家」太宰治

 

あとがき

 

 

純文学だけではなく、ケータイ小説や

ほとんどゴシップのような自伝書なども含まれています。

 

話題にのぼることの多いこれら40作品の

あらすじと世界観を1冊で知ることができます。

 

 

 

 

ぱっと見は綺麗な文章なのですが、

読んでみるとその内容はとってもフランクです。

週刊誌についてのエッセイが書かれているのかと

錯覚してしまうような内容に仕上がっています。

 

しかし文学作品は文章こそ美しいものの、

その中身は週刊誌とあまり変わらないように思います。

ほとんどポルノ小説のような内容のものもありますし…。

 

予備知識ゼロで「有名な作品だから読んでみよう」と手に取った文学作品が、

ほぼフランス書院と変わらなかったという経験が私にもあります。

そういった気まずさ・気恥ずかしさを回避するためにも

この本をお読みになることをお勧めします。

 

 

薄々お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、

私は辛酸なめ子さんの大ファンです。

漫画も好きですが、特に文章や言葉のセンスにしびれます。

彼女の文章はどうしてこんなにも面白いのだろう・・・。

 

若いころにヴィレッジヴァンガード

ニガヨモギ」に出会った衝撃から十数年。

彼女の毒にしびれ続けています。

 

上品な人が若者用語を使うような

”なんだかおもしろい”感覚がまずひとつ。

 

そして鋭い観察眼。

よく観察されて抜き出されたエッセンスが

的確な言葉で鋭い皮肉とともに表現されるのです。

 

あらすじをまとめるセンスも素晴らしく、

更に解説も加えて毒もユーモアも詰め込んで

5ページに収めるという怪物的力量。

 

他にももっといろんな作品を紹介してほしいです。

続編が出てほしいなぁ。

 

毒や自虐が空回りすると痛い感じになってしまいますが

彼女の場合はきちんと面白いです。

 

ネット上で読める

辛酸なめ子の着物のけはひという作品がありますので

試しにのぞいてみてください。

彼女の独特の世界観にハマったら、

世界恋愛文學全集」は絶対に気に入ってもらえます。

 

 

余談ですが、彼女の絵はヘタウマとか下手とか言われます。

でも本当は絶対にうまいと思います。

そして下手な人の絵をマネするのがめちゃくちゃうまい

=画力がものすごいと思っています。

一種のデフォルメ作品ではないでしょうか。

 

その証拠に、似顔絵がうまいのです!

いつものヘタ調に描かれてはいるのですが、

特徴をよくつかんでいて誰を描いているのかすぐにわかります。

 

そして半袖から伸びる腕はちゃんと肩の延長線上に

描かれています。

本当にヘタな人は袖にも関節があるかのように

袖から腕が曲がってしまいます。

 

このように挿絵を観察することも本書の楽しみ方の一つです。

彼女の挿絵に書かれている文章も短いながら鋭くて一言で、好き。

 

恋愛ものなので高校生くらいからが良いかなぁ。

もう、とにかくいろんな人に読んでほしいです。

特にゴシップ好きな人には楽しんでいただけるのではないでしょうか。

ただし「純文学しか認めません」という人には

向かない雰囲気かも知れません。

 

今回は図書館で借りてきたのですが、

すぐに文庫本を購入してしまいました。

漫画のように何度も読み返したくなるような本です。

 

 

 

 

 

 

 
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