生涯乙女宣言者であるひなぎくの読んだ本をご紹介★
乙女的ではない本もたくさんありますので
乙女ではない方にも楽しんでいただけると思います(•´ω`•)

新約聖書

 

 

 

旧約聖書のヤハウェ様よりも

新約聖書のキリスト様の方が

私は共感できました。

 

ヤハウェ様は機嫌を損ねたら7倍の

災いを振りかけてくるんだもの・・・。

良いことしたら10倍良いことを返してくれると

言われても、やっぱり7倍の災いの方が怖い・・・。

 

 

でも「新婚1年の人は戦場に出してはいけない」とか

「人身御供を立ててはいけない」とか

かなり人道的な部分も多いので、

脅し部分はやはり後世の人が書き足したのでは

ないかなぁと素人ながら思ってしまいます。

 

さて、今回の新約聖書は

性善説を基に考えているのかなぁという印象でした。

 

旧約では「目には目を、歯には歯を」でしたが

新約では「右の頬を打たれたら、左の頬も差し出せ」です。

 

復讐は復讐を生むということなのでしょうけれども

それで会心する相手ばかりとは限らないので

難しいところです。

 

私はすぐに騙される方なのでキリストさんの説く

理想郷のような世の中になったら嬉しいです。

そのような世の中になったら鴨ばかりだと

喜ぶ人もいるのでしょうが・・・。

 

 

ところで目には目を・・・のハムラビ法典でも有名な

この法ですが、私は「やられたらやり返せ」という

野蛮な法律だと思っていました。

 

厳密には「1つの目には1つの目を」ということで、

しばしばやりすぎる報復を抑制して

「1つの目をつぶされたのなら、相手の方も

1つの目だけをつぶせ。殺すのはやりすぎだ」

という意味合いがあるようです。

仕返しはOK、やりすぎはアウト。

 

一理ありますよね。

 

 

新約の方は現代の自己啓発本にも

載っていそうな言葉がいくつかあって

驚きました。

 

「あなた方がしたいと望んだことで

できないことは何もない」

という言葉が一番印象的でした。

 

この言葉って大抵どの自己啓発の本にも

書かれているし、夢を実現した人たちが

必ず言うことですよね。

 

それが2000年以上も前から繰り返し

言われ続けているなんて・・・。

 

道徳観や考え方もうんと現代寄りになっていて

理解しやすいし、自己啓発本という

観点から見ると現代でも言われ続けている言葉が

たびたび出てきてハッとします。

 

あと、小学生くらいの時かなぁ。

何かで聖書の一文として

「罪深い人は善い人よりも幸福だ。

神が救ってくださるからだ」

というような言葉を見た記憶があって、

そんな馬鹿な!とずっと思ってました。

 

努力して善くしているのに

努力もせずに悪い人の方が幸福なんて

絶対におかしいじゃない(`・ε・´)

何もせずに救われるならその方が楽だから

悪い人が増えるのでは・・・と思っていました。

 

でも今回読んで、謎が解けました。

 

キリストさんが取税人を招いて弟子たちと一緒に

食事しているのを見て、キリストさんをよく思わない人が

「なぜ罪びとを招くのか」と詰め寄るシーンがあります。

取税人→税率を自分で決め私腹を肥やしていた。

     罪びと扱いされていた。

その時彼は

医者を必要とするのは丈夫な者ではなく、病人です。

わたしは正しい人を招くためではなく、罪人を招いて、

悔い改めさせるために来たのです

と答えます。

 

それでわかりました。

 

善い人は「善い」というだけで幸せなので

神の救いは不要なのです。

努力して善くなった人も、善くなる努力を

できること自体が幸せなのです。

善くなろうと思えない人が本当に不幸な人で

そういう人こそ救わなくてはいけないのだと

いうことなのですね。

 

きっと私の見た一文というのは

ずいぶん前の記憶なのでいろいろと

端折られた文章になってしまったのだと思います。

もしくは「3分間あなたのために祈らせてください」系の

”新興キリスト教”のパンフレットかも・・・。

 

いずれにせよ、長年の謎が解けてすっきりです。

 

今回読んだ本は注釈が少なく訳も古くて

少し読みにくかったので、もう少し読みやすい

新約聖書があったら改めてじっくりと

読み込みたいなぁと興味が湧きました。

 

宗教団体の偏った訳ではなく

研究所や歴史書として訳された

新約聖書が読みたいです。

 

 

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