めちゃくちゃ面白い本に出会いましたっ!!
フランスの現代文学です。
作品を知ったきっかけは、
古屋兎丸さん×乙一さんの合作漫画
【少年少女漂流記】のあとがきです。
乙一さんが「【蟻】という小説を読んだ」と
仰っていて何となく気になったので
さほど期待もせずに何となく図書館で
お借りした次第です。
この本と・・いや、この作者の
作品と出会えて本当に良かった!
三部作ですが、一部ごとに物語は完結します。
でも大筋は三部通して続いています。
作者さんは元々、科学ジャーナリストで
6歳の頃から蟻に興味があり、
長年にわたって観察していたそうです。
その観察から得た知識をもとにしたSF小説です。
人間界の事件、蟻界の事件、そして作中作の
「相対的かつ絶対的知のエンサイクロペディア」が
交互に語られて進みます。
「相対的かつ~」は虫関係を中心とした
雑学がたくさん詰まっていてとても楽しい!
作中作なので本自体は存在しない(と思う)のですが
すっごく欲しくなります(*´艸`*)
蟻の国同士の戦いや探求や冒険があったり、
人間のサスペンスがあったり。
蟻と人間が対話をするための機械を発明したり・・・!
【蟻の革命】ではなんと、蟻が人間の裁判で証人として
登場しちゃいますwww
あらすじだけ聞くと
「いや、ないでしょうwww」
なのですが、なかなかどうして。
読むとすでに実現している
事実なのかなと思いますよ。
知的好奇心を大いにくすぐられました。
最初は
ふんふん。人がいなくなるサスペンスね(´・ω・)
ん?次に蟻の世界のお話…?(´・ω・)
で、また人間・・・?え、さっきの蟻は??(;´・ω・)
これ・・・最後にはつながるの??(;;´・ω・)💦
とかなり不安になりましたが・・・。
安心してください。
最後の方になるとうまいこと
2つの世界が混じります✨
もうそれがめっちゃ爽快!
面白い!!
どこまでが本当の話かわからなくて
混乱してしまうので、基本的にフィクションと
思って読んだ方が入っていきやすいと思います。
2つの物語がどうつながるのかという部分も
サスペンスの一部です。
人間界の事件と蟻界の事件が
つながるなんて・・・!
鬼才すぎ。
海外作品なのに自然な文章でとても読みやすいです。
翻訳の妙も楽しさの一因です。
先が気になって気になって
一気に読破しました。
学生の頃、ソクラテスやプラトンの哲学書を
数冊読んだのですが、その悪文さにコテンパンに
へこまされてからは翻訳作品に苦手意識がありました。
そんな私が翻訳作品にハマる日が来るとは。
最近の翻訳家さんは凄いなぁと感心しきりですっ。
古代ギリシャ語と現代のフランス語という
違いもあるのかもしれませんが・・・。
こんなに面白い作品なのに、どうして今まで評判が
聞こえてこなかったのだろう。
「本を揃えたくなるほど面白かったよ!」
と旦那にも読んでもらおうとプレゼンしたら、
早速ネット注文していました(´・∀・`)ヤッター!!
旦那は期限があるのが嫌だそうで、図書館よりも購入派です。
私は期限があると強制的に読むので図書館派。
昔は読みたい本を手当たり次第に買っていたのですが
購入→満足→積む→購入→満足→積む→・・・→\(^o^)/
もったいない上に邪魔で・・・。
なので、1回目はまず図書館で。
読み返したい本だけ購入、が最近の私ルール📗📙📚🌟
電子書籍も良いのですが、何となく慣れないのと
電子書籍になっていない本もたくさんあるのとで
なかなか踏み切れません。
ちなみに旦那は買って満足しています(笑)。
私が読み返せるように買ってもらった
みたいになってしまいました(•´ω`•)ホクホク
こちらの作者の作品がまだいくつかあるようなので
順番に読んでいこうと思います*゚。+(n´v`n)+。゚*
全部ほしいけど、まずは我慢我慢っ。
多分、旦那が買うし(笑)。
蟻 (角川文庫) [ ベルナール・ウエルベル ] |
蟻の時代 (角川文庫) [ ベルナール・ウエルベル ] |
蟻の革命 (角川文庫) [ ベルナール・ウエルベル ] |
巻数を増すごとにページも増えていきます。
3作目は1作目の倍くらいあるかも・・・💦
うんちく好きな人は絶対楽しめます!
図書館でも良いので是非一度読んでもらいたいです💗