生涯乙女宣言者であるひなぎくの読んだ本をご紹介★
乙女的ではない本もたくさんありますので
乙女ではない方にも楽しんでいただけると思います(•´ω`•)

江戸川乱歩全集 第1巻

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【収録作品】
・二銭銅貨
・一枚の切符
・恐ろしき錯誤
・二癈人
・双生児
・D坂の殺人事件
・心理試験
・黒手組
・赤い部屋
・算盤が恋を語る話
・日記帳
・幽霊
・盗難
・白昼夢
・指環
・夢遊病者の死
・屋根裏の散歩者
・百面相役者
・一人二役
・火繩銃
・闇に蠢く

 

ミステリー小説家として

超ウルトラ有名な江戸川乱歩さん。

でも最近まで【D坂の殺人事件】以外は

ちゃんと読んだことがありませんでした。

 

 

 

いわゆる推理小説とは少し違います。

むしろ心理小説と呼ぶ方が

しっくりとくるような気がします。

 

推理と呼ぶには少し隙が多いのです。

白とも黒とも取れるような・・・。

しかしそこが人間の精神や心理を

うまく表現なさっているところでもあり、

読後にゾクリと感じさせる不気味さが残ります。

 

一瞬「それはないだろう」と思うような

荒唐無稽な事件でも

人間の心理が深く描かれていますので

最終的にはどこか納得してしまうような

共感してしまうような不思議な感覚です。

 

非日常感がありパラレルワールドを

垣間見たような感覚があります。

 

今読んでもなお新しく

ちっとも古臭くない雰囲気で不思議です。

明治生まれ・大正時代の作家さんなのですよ。

すごいことではないですか?

 

 

横尾忠則さんの挿絵がまた

乱歩さんの作風に似合います。

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不思議空間。

不気味空間。

 

ハマる人の気持ちがわかります。

病みつきになりそうな雰囲気です。

サブカルチャー漫画にハマっていた

二十歳頃に出会っていたら

確実にはまっていたことでしょう。

危ないところでした。

 

当時は収集癖も大変なものでしたので

全集とかそろえたくなってしまったと

思います。

しかも初版で。

大変だ・・・。

 

推理物ですし短編集でもあるので

具体的な内容については差し控えます。

 

思春期を抜けそうで抜けきらない

20代前半までに出会うと危険な文学とだけ…。

 

 

 

 

 


 

 

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